主に髪をカットする際にセクショニングするときや、セクショニングした髪を切るために持ち上げるのに使われるコームのことです。
カッティングコームとも呼ばれます。
形は一般的には、カーブのない一直線で、持ち手はなく端から端までクシになっているタイプで、クシの粗さが2種類になっているものです。
固く太い髪も、細くてやわらかい、もつれやすい髪も、スムーズにカットしていくには、カットコームは髪がなめらかに通る材質である必要があります。
プラスティック素材のものが一般的ですが、家庭で使われている普通のクシと比べ、表面がなめらかでクシ通りがよく、地肌へ当たったときも痛くならないプロ用の上質なものが使われています。
ウェットカットとドライカットによって、また一人ひとりの髪質によってカットコームを使い分けるスタイリストもいます。
裏側に目盛りが付いており、カットの際の目安にできるものもあります。
他にも通常のコームとカットコームの違いとして、耐久性に優れているということ、根本にホコリや髪の毛などが溜まってしまわないよう形状に工夫されているなどの点が挙げられます。
粗い櫛歯の間にカミソリがついていて、家庭でカットや襟足のお手入れなどができるカットコームもあります。