草木染めとは、髪のカラーリングの方法のひとつで、植物の実や花、樹皮や葉など天然の植物を原料とするカラー剤を使用することを指します。
ボタニカルカラーと英語では呼ばれており、カラーリングを繰り返すと髪が傷んでしまったり、色が濁ってしまったりくすんだりする化学染料と違い、髪に弾力感やツヤを与え、ストーンウォッシュのジーンズのように、色が落ちる際に味のある色合いになるという利点があります。
しかも、ベースになる色の種類として黄色系、赤色系、青緑系、茶色系があり、そのいくつかを組み合わせても色が濁ってしまうことなく微妙な色彩を表現できるため、色のバリエーションが化学染料に比べて多いことも魅力です。
逆に短所としては、草木染めは色をのせていくものなので、明るくすることはできないという点、はっきりとした色の表現は難しいという点、また、色の持ちが1ヶ月程度と比較的短いという点が挙げられるでしょう。
ですが、草木染めの原料にはグルコースなどの糖質、植物の油分、そしてキューティクルを整え、栄養分が流れ出るのを髪の内部から防いでくれるタンニンが入っており、染めるごとに髪質を改善してくれる効果があるので、トリートメント感覚で毎月染めるという人もいます。