ひとつの色が徐々に他の色に変わっていくさまをグラデーションカラーと言います。またの名をオンブレとも呼ばれています。
多くの場合は髪の根元の方を暗めの色に、毛先のほうに行くにしたがって明るめの色に染めます。これは古くからテキスタイルやファブリックを染めるのにこの手法が使われてきましたが、ヘアカラーにも応用されるようになりました。
海外セレブが多くのグラデーションカラーを取り入れ始めたことから、大人っぽくおしゃれな外国人風ヘアとして国内でも話題になりました。
地毛の色に近い色を残し、髪の根元はナチュラルな、徐々に毛先の方は明るい色にすることが多いので、根本が伸びてきても気になりにくいスタイルです。そのため何度も染め直さなくてよいので髪を傷めにくく、手間もかからない点という利点があります。
明るい色と暗い色の境目が目立ってしまうことがないように、「ハンドペイント」という手法で、よりナチュラルなグラデーションを作るために、刷毛を使わず、あえてムラを残す感覚で手に染料をつけていく手法があります。
基本はロングヘアの中間から毛先を徐々に明るい茶色や金色にしますが、ボブやショートの毛先にブラウンやアッシュ系の色を入れるスタイルも好評です。
さらに、毛先にパープルやグリーン、ピンクなどの鮮やかな色や、根本より暗い色を入れるという応用編も存在します。