ぼんのくぼとは後頭部から首の後ろにかけてある少しくぼんだ部分のことをいいます。
江戸時代には、子供が首の後ろあたりだけ髪を残してあとは剃るといった髪型をしていましたが、その髪型のこともぼんのくぼと呼ばれておりました。
ぼんのくぼは漢字で盆の窪と表記されますが、一説には盆の字が当て字で、もともとは坊の窪なのではないかと言われています。なぜならその説では、ぼんのくぼが坊主頭から由来していると考えられているためです。
坊主頭にしているときにくぼみが目につきやすいことから、坊主頭に由来しているのではないか?他にも諸説ありますが、なぜぼんのくぼと呼ぶのか事実はいまだ明らかになっておりません。
カットやカラーでヘアスタイルを作る際の基準のひとつでもあり、髪の大まかな部分を指すときによく聞くフロントやサイド、トップ、そしてバックなどと同じ類いになります。
ぼんのくぼ自体も基準ですが、位置に基づいた基準もあり、その基準はネープといいます。ぼんのくぼよりも下にある髪をのことを指します。ぼんのくぼやネープのあたりはドライのときに乾かしやすくするために、よく髪の量や長さを調節される部分。
また、特にレイヤーカットでは毛先がぼんのくぼのあたりに落ちるようにカットされることがあり、トップがつぶれずボリューム感を持たせられるのことができます。